Jan 3, 2015 - スキンケア    Comments Off on 他の皮膚科

他の皮膚科

過日の話の続編になる。あのガムテープ(正確には毛穴おそうじシート?)で顔全体の毛を抜こうとした女性のことだ。勤務先の病院からそう遠くはない個人病院の皮膚科のドアから出てきた彼女にバッタリ会ってしまった。相手は僕のことを忘れてしまっているらしいが、僕は6年前の彼女のオールブラックな顔の皮膚が衝撃的だったから、彼女自身の顔も思い出すことができた。随分と普通の感じの肌の色に戻っているではないか。僕は1年も多量のハイシ―を彼女に処方したが、その肌色には一向に変化が見られなかった。しかし、彼女は粘り強くハイシ―を飲んで病院に来るたびに「おかげ様で良くなって」と喜んでいたのだ。「あまり良くならない」なんて一度も言わずに満足しているかのように振る舞っていた。患者が病院を変える理由はまぁ「良くならないから」に違いない。言い換えれば良くなりたいからだ。そう、肌を体の中から活性化させる薬・体を温めるビタミンEなど他にも処方すべきものはあった。皮膚の上に塗るピーリング液やビタミンCの液もある。この病院ではそうした配慮がなされているのだろう。まだとうきのしずくとかいう美容液も熱心に使用しているに違いない。彼女の明るい表情とキレイになった肌。僕の治療がいかにいい加減だったかを、患者はこの病院で身に染みて感じていることだろう。この個人経営の皮膚科、長い間続くだろうな。治るわけだから、結局。僕はちょっと、身を小さくしてその場を去った。